亀吉2条1丁目・TEL 22-0468

 濃く入れたお茶と、餅菓子を食べる時、ほっと心が休まる。そんな餅菓子を提供しているのが、おぎ乃だ。

 どの商品がオススメか聞いたところ、「どれも自信を持って出している。しいて言うなら全部かな」と答えてくれたのは、代表取締役の荻野和彦さん(69)。店に置いているのは、よそ行きのお菓子ではないといい、「子どもや年配の人が小腹を満たすために、自分用にお菓子を買っていくのが 菓子屋だと思っている」という。だから包装はごくシンプルにし、その分、中身は手間やコストを惜しまない。

 保存料などを使わず、作られる餅菓子や和菓子は衛生管理などを徹底しており、どんな行程であっても手袋をしたり、洗浄などを行っているそう。「子どもたちにちゃんとしたおもちを食べてもらいたい」と話す荻野さんは、それらの手間を当たり前のこと、こだわりではないと話してくれた。

 今回、頂いたのは「最近かなり出ている」と言っていた、だんご(みたらし/百三十円・税込)の他、くるみ餅(百三十円・同)、くるみゆべし(百四十円・同)、黒豆大福(百四十円・同)など。家族みんなで美味しくいただきました。どの商品も食感が良く、そしてなによりあんこがとても美味しい。個人的にはくるみ餅が好きだ。

 荻野さんの話を聞き、そして商品を食べて、非常にていねいに、誠実に商売をしていると感じた。「自分が出来ることを自分なりにやって餅菓子を作って、それを求めてくれる人ときちんと向き合うことが大切かな。出来上がったもので評価してもらうしかない商売だから」と話してくれた。

 商品は、工場兼直売所のほか、一部スーパーなどでも手に取ることができる。そのほか、餅菓子はもちろん、切り餅や祝い事の赤飯など注文予約も受け付けている。市内でも数少なくなってしまった 専門店の味を、ぜひ一度味わってほしい。

 営業時間は午前八時半から午後七時。日曜定休。(作田穂菜美)

ケロコメモ
 甘い物を食べたいと思い、思い出したのがここ。最初に来たのはいつだろう。
 あんこが最高。羊かんロールが大好き。自分の分と友だちにあげる分をゲット。まるで自分が作ったかのように「美味しいでしょ」と自慢する。
 あんこは甘すぎず、くどくなく、本当に美味しい。友だちは「くるみゆべし」がお気に入り。私も買ってみたら、これも美味しい。
 濃いお茶を入れて、羊かんロールを食べる。今日は2個にしておこう…。

2024年09月17日号掲載