4条22丁目・TEL 090-7515-0948
焼きいもと言えば、寒い時期の食べ物のイメージがある。でも、サツマイモが一番甘くなるのは実は夏なのだそう。
「季節によって食感や甘さは全然違います」と話してくれたのはオーナーの高貝和広さん(59)の妻・朋佳さん(38)。「秋のサツマイモはあんまり糖度が高くなくて、食感がほくほくしてます。逆に七月から八月は糖度が高くなって、食感もしっとりした感じになるんです。なので一度是非、夏に焼きいもを食べてみて欲しいです」と説明してくれた。
サツマイモは寝かせることで糖度が上がるが、同店では旬の味を食べてもらいたいと、あまりイモを寝かせず出している。使用している品種は紅はるかの「旭勘十郎」というブランド。焼きいも好きの間では有名で、トップ中のトップのイモなのだとか。
へー! 知らなかった! と色々な話を聞きながら、今回頂いたのは焼きいもではなく、焼きいもプリン(三百五十円・税込)と永吉スイートポテト(三百円・同)。和広さん曰く「サツマイモを使ったお菓子じゃなくて、焼きいもを使ったお菓子。その方がイモの味が濃く出る」だそうで、一口食べるとなるほど、と納得の濃厚さ。
プリンは焼きいもをしっかりと感じ、甘さもあるがさっぱりしている。カラメルソースはコクがあってこのプリンに非常にマッチしていた。
無添加で仕上げているスイートポテトは焼きたてだと外側がさくさくとしていて、食感が良い。こちらも滑らかな舌触りとバターやクリームの風味が合わさって、とてもおいしい。
「この砂糖に出会って、砂糖って甘いんじゃなくて美味いんだってわかったからお菓子を作り始めた」と和広さんが言うマスコバド糖は、プリンのカラメルやソフトクリームにかけられた黒蜜などに使用されていて、コクや旨味が絶品だ。
これからの時期は、冷やし焼きいも(八百円・同)もおすすめだ。朋佳さんおすすめの食べ方は、「三等分くらいに切り分けて冷蔵庫で保管して、スプーンで食べる」というもの。一週間は日持ちするので、熟成を兼ねて日を置くごとに変化する味わいを楽しめる。
夏には冷凍の焼きいもスイーツメニューを考えているそう。これからの時期、甘くなる焼きいもやスイーツを是非味わってみて。
営業時間は正午から午後六時。不定休。(作田穂菜美)
ケロコメモ
焼きいも大好き。オープンしてから、しょっちゅう行ってた。
前にも紹介したけど、ここは油断できない。新しい商品が出没しているのだ。
先日行った時には、自家製焼きいもプリンがあった! 焼きいものプリンはどんな味なんだろうと、早速食べてみた。
下にあるカラメルと混ぜたら味が締まる。これは美味しい。家に帰って食べようと思ったのに、その場で食べてしまった。
みたらし焼きいも、スイートポテト、シェイク…次は何を食べようか。