豊岡14ノ7
TEL31-9025

 豊岡の住宅街に、隠れた名店があります。ツタが茂るエントランスをくぐり、靴を脱いで上がります。昭和と、イギリスモダンをミックスさせたようななんとも雰囲気のある店内です。

 雑貨を手に品定めをする人、お昼を食べに来た人、お喋りを楽しむ人。このお店は人がワイワイ集っています。

 オープンは一九八九年(平成元年)。自宅を改装したお店です。オーナーは辻英心さん(56)。とにかく料理が上手です。今年の六月末まで一年間休業していたので、再開を首をなが~くして待っていたファンも多いはず。

 ここのランチ=写真=が人気なのには沢山の理由があります。大きなお膳にオシャレな小鉢が色とりどり。おかずが八品。見た目も鮮やかで、味も抜群に美味しいのです。そしてこのボリュームで、なんと千円です。

 「うちの夕食より豪華」と大喜びの主婦たち。そして、満腹なのに別腹にちゃんと入るのがデザート。イチゴムースケーキセット、シフォンケーキセット(各七百八十円)が選べます。出てきてビックリ。イチゴムースの大きさには「これは食べ切れるのだろうか――」と不安がよぎります。でも心配することなかれ、美味しくてフォークは止まりませんよ。

 陶器や洋服、布などの売り場もあるので、料理が出て来るまで買物も楽しめます。

 営業時間は午前十一時から午後三時まで。土、日、月曜定休。

(取材・那須日奈子)

 

ケロコからひとこと

 

 しばらく休んでいたアンシャーリーのランチが再開したというので、早速行ってみました。

 お膳で出てくるランチに、大抵の人は「すごい」と言って携帯で写真を撮ります。あまりの品数の多さに画面には収まらず、私は椅子の上に乗って撮りました。

 一品一品に手間暇をかけ、これだけで家のおかず一日分になるなと感心。私もよく作るような和え物や煮物もあるのに、ちょっと違うし、なにより美味しい。

 ママの手が空くのを待って、「どうやって作ったの?」と作り方を聞き、今晩のおかずになり、私のレパートリーになります。ママは本当に料理が好きなのだ。主婦の手本だ! 次はどんな料理が出てくるか楽しみです。

2011年08月09日号掲載