おかだ紅雪庭(市内五ノ十六)の「四季の写真コンテスト」の各賞が決まり、このほど表彰式が開かれた。
一九三三年(昭和八年)に、酒造会社「北の誉」のオーナーの自宅として建てられた和洋折衷の住宅は庭の紅葉の美しさから「紅葉館」と呼ばれた。現在は動態保存建築物として、そばと料理の店「おかだ紅雪庭」として営業している。その建物や庭の美しさをテーマにした写真コンテストは十一回目。五十九点の応募作品の中から、遠藤奈々さんの「これぞ紅雪庭」がグランプリに選ばれた。
二〇二二年までは「もみじ狩り写真コンテスト」として、紅葉をテーマに写真を募っていたが、十回目を迎えた二三年から、「四季の写真コンテスト」に名称を改め、秋だけでなく、四季折々のおかだ紅雪庭を収めた写真を対象にした。
実行委員長の森田陽子さんは「建物の素晴らしさをより多くの人に知っていただきたいと写真コンテストを始めて十一年がたちます。皆さんが写真を撮って応募してくださることで、新たな目線で建物の魅力を共有できました」と話す。
写真の展示期間は終了しているが、全応募作品は一冊のアルバムにまとめて同店の応接室に置かれており、自由に閲覧できるという。(東寛樹)