「詩吟に親しむ会」が六日、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で開かれた。旭川岳風会(木幡岳峯会長)の主催。詩吟を聞くのが初めて、という人も参加し、約五十人の市民が耳を傾けた。

 漢詩や和歌、俳句、歌謡吟、俳諧歌の五種類の詩吟が、一時間半ほどにわたり披露された。

 漢詩は良寛や項羽の詩が、和歌は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)など、俳句は子規の句などが、歌謡吟は歌謡曲の歌の内容を吟ずるもので、最初に歌謡曲を、その後に詩吟が続いた。「矢切りの渡し」などが披露された。

 途中、ワークショップも行われ、百人一首の紫式部と清少納言の歌を、宮下馨岳さんの指導で参加者が吟じた。

 木幡会長は「会員の波岸遼泉さんの提案で、初めての試みとして実施しました。会員が年々歳を取ってくるので、若い人たちにぜひ参加していただきたい。盛況だったので、次も企画したいですね」と笑顔で話した。(佐久間和久)