「捨てない暮らしのものづくり展」と題した展示が一、二日の二日間、上川倉庫蔵囲夢「デザインギャラリー」(宮下通十一)で開催された。アンタラボ(美瑛町字五稜第五・本社デザイントーク)の主催。

 本来であれば捨てられてしまう廃材などに、デザインやアイデアなどの付加価値を持たせ、生まれ変わらせるアップサイクルをテーマに開かれた同展。食器をランプシェードに使用した照明や、家具や建具などの木製品をリユースしたウォールシェルフやテーブルやタンスの他、一輪挿しなどの小物がずらりと会場に並んだ。展示されたものは全てアップサイクルされたもので、購入も可能。廃材をアップサイクルしたものをメインとする展示は初めてのこと。

 会場では展示販売に加え、様々なワークショップが行われた。ワークショップの内容は、茶碗を利用した風鈴作りや、ガーデンチェアのペイント体験など六種類。参加者はスタッフに指導を受けながら作業を行った。

 デザイントーク代表取締役の大谷薫さんは今回の展示について、「今までは捨ててしまうのはもったいない、と思いつつ、様々な事情から捨てるという選択肢しかないことが多かったと思います。それをまた活用できる、となると、資源も気持ちも救われますよね。不要なものの新しい使い道を私たちが次世代へ提供できたらと思っています」と話した。

 アンタラボでは古材や古道具、古建具などの出張引き取りを行っており、引き取りや、査定などはHP(https://antaa-lab.com/)から依頼できる。(作田穂菜美)