「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が二十九日、旭川市民文化会館で開かれます。三十八回目を迎える今年は、札幌在住の被爆者、大村一夫さん(83)が「再び被爆者をつくらせないために」と題して講演します。主催は同実行委員会。

 この集いは、道北の原爆被爆者をしのび追悼する会。被爆者の思いと願いに耳を傾け、胸に刻む時となることを願って毎年開催しています。

 大村さんは、千葉から父親の転勤で広島に引越して四歳で叔母、姉とともに被爆。被爆直後の惨状や、放射能の後遺症によって死の不安に襲われながら生活していたことなど、体験を語ります。

 講演のほか、道北の原爆死没者、吉岡満子さんの詩「原爆の日」が紹介されます。

 午後一時半開場、同二時開演。入場無料。ロビーでは正午からパネルと資料を展示。

 実行委員会では、当日のみのスタッフを募っています。問い合わせは、実行委員会事務局の打本さん(87―2080)まで。(佐藤敦彦)