スプリントコーチとして道内各地で講師を務める仁井有介さんの「小学生走り方教室」が五月二十六日、鷹栖町総合体育館(南二ノ四)で開かれた。たかす総合型地域スポーツクラブの主催。

 仁井さんは一九八四年生まれ、伊達市出身。順天堂大学卒。元ハイテクAC所属100㍍選手で、全日本実業団選手権(二〇〇八年)優勝。100㍍の自己ベストタイムは10秒34。一四年、スプリントコーチとして独立し、道内の小中学校や少年団、スポーツイベントなどで講師を務めるほか、指導者や他競技のアスリートの指導も行っている。

 同イベントには、地元や近郊の小学生約二十人が参加。子どもたちは低・中・高学年の三グループに分かれ、仁井さんの「どれが速く走れそう?」などの問いかけに答えながら体を動かし、走る時の姿勢や足の裏の使い方、腕の振り方などを教わった。

 また、仁井さんは保護者に向けたアドバイスとして「速く走れるようになるには、何よりも鬼ごっこをたくさんするのが有効。子どもの遊びの中には、速く走るために必要な動きがたくさん詰まっています」と語った。

 兄妹で参加した北野小一年・西間香葵(こまき)さん(7)は「参加してみて楽しかった。運動会で速く走れそう」と笑顔だった。(東寛樹)