比布町との境界にある突哨山でヒグマが目撃されたため、管理する旭川市は同日、安全が確認されるまで閉鎖すると発表した。

 六日午前十時半ごろ、比布町側の村上山公園口に近い「ぴぴの路(みち)」で、散策していた男性から体長一・五㍍ほどのヒグマを目撃したと警察に通報があった。散策路から三十㍍ほどの笹やぶの中で立ち上がっていたという。

 また翌七日夕、市が公園内に設置している自動カメラにも、ヒグマの姿が写っていた。小雨が降る中、カタクリ広場口から四百㍍ほどの散策路を歩くクマの後ろ姿が写っていた。ぴぴの路で目撃されたクマと同じ個体かどうかは分からない。

 突哨山では三日に、市民グループが主催する自然観察会が開かれたばかり。二十五人の参加者が散策路をたどり、満開のカタクリなどの野草を楽しんだ。

 市は、ヒグマの痕跡などの調査を継続し、安全が確認されるまで公園を閉鎖する。(工藤稔)