旧森山病院(八ノ六)と道路を挟んで隣接している駐車場に、ツルハ(本社・札幌、鶴羽順社長)が進出することが明らかになった。
同地には元北海道健康増進センターの建物があったが、森山病院の北彩都地区への移転に伴い、ホッポウ(本社・旭川、渡邉一憲社長)が土地・建物を同病院から買収し、建物を取り壊し、更地にしていた。その後、二〇二二年三月、大河合同会社(本社・旭川、梶沼知美社長)が同地を買い求めた。面積は約三千二百十三平方㍍。
今回、地元不動産会社の仲介で、同社と大和リース(本社・大阪、北哲弥社長)が土地の賃貸契約を結び、大和リースが店舗を建設し、ツルハに賃貸するという。
ある流通関係者は「あの周辺は、近くにスーパーがなく、周辺の住民は日用品の買い物に不便を来している。最近、ツルハは肉・野菜などの生鮮食品も取り扱っており、需要はあると見込んだのでしょう。ツルハはドラッグストア最大手のウエルシアとの経営統合を控えており、統合後は自由な出店は無理なことから、有利な地での出店を急いだのではないか」と推測する。これまでも、同地に出店を希望する道内大手のスーパーからの打診もあったが、賃貸料で折り合いが付かず、ご破算になったという。
現在、大河合同会社が発注した旧森山病院の解体を尾田工業(本社・旭川、高橋一利社長)が請け負って作業を行っている。工事は九月末終了の予定。解体後の進出企業は、いまのところ未定。(佐久間和久)