旭川の菓子メーカー・壺屋総本店(村本暁宣社長)が六、七日の二日間、「き花の杜」(南六ノ十九)で「き花まつり」を開催。両日合わせて二千人ほどの来店客でにぎわった。

 施設内のカフェ「文欒」では、旭川市出身で旭川食のアンバサダーを務めるフレンチシェフ・下國伸さんとの限定コラボメニューとして開発された「フレンチトースト~き花バター~」を提供。下國さんも店に立ち、自ら調理を行ったり、来店客らと交流したりした。

 同社が下國さんとコラボするのは二度目。下國さんは「き花らしさを保ちつつ、お菓子ではない食事系のメニューということでフレンチトーストに決めました。スイーツと食事の中間、ちょうどいいメニューになったと思います。カフェスタッフの動きも良くて、レストランで出てきてもおかしくないクオリティのものができました。お客さんも『美味しかった』と声をかけてくれましたし」と自信をのぞかせ、「道外へ出る時のお土産はいつもき花。大好きな銘菓とコラボができて、料理人冥利に尽きますね」と今回のコラボメニューを振り返った。

 この他、お得なショートケーキのセット販売、はしっこ弁当の販売なども行われ、店外にも続く長い行列ができていた。同社販売部企画の原田千恵美さんは「今年は家族でご来店いただくお客様が多い印象です。五月八日から販売予定の『生しょうゆバーム』の先行販売も行っていますが、なかなかの売れ行きです。天候にも恵まれ、多くのお客様に来店いただけてうれしいですね」と話した。

 「き花の杜」では今後も、夏と秋の工場祭などイベントが予定されている。(作田穂菜美)