旭川MS会(松尾清子会長)が十日、市内江丹別市営牧場の一角にサクラの苗木五十三本を植樹した。
同会は「よい自然環境と美しい郷土を子や子孫たちに遺産として残して行きたい」と一九八五年(昭和六十年)、女性を中心に発足したボランティア団体。Mはマザー(母)、Sはシスター(姉)の意味。これまで神居古潭と江丹別市営牧場周辺に、サクラの苗木約三千九百本を植樹して来ており、三十回目の今回が最後となる。
会員のほか、JR北海道旭川支社職員や同労組の組合員、カムイ大雪バリアフリー研究所のメンバーや家族ら約百人が集まった。
植樹の仕方の説明を受けた後、五、六人でグループを作り、高さ約二㍍の苗木を一時間ほどかけて植えた。
江丹別地区老人クラブ会長の永井義明さんは「春になると、多くの市民が花見を楽しんでいます。これからも会員と協力し、木の管理をしっかりとしていきたい」と話した。
「三十年間続けてこられたことを嬉しく思います。この間、私たちの心の中にも、何か大切なものも植えて来たのだと思います。サクラの植樹は今回が最後になりましたが、これからも地道な活動を続けていきたい」と松尾会長。
毎年参加しているという西川将人市長や佐々木隆博衆議、三井章子道議らも植樹に参加した。