旭川ゆかりの大相撲、第五十二代横綱・北の富士(本名・竹澤勝昭)が現役時代に使っていた三枚の化粧回しが八月二十八日から、大雪アリーナのロビーに展示されている。

 北の富士は、一九四二年(昭和十七年)三月、美幌町生まれ。六歳のときに留萌に転居、中学生の頃に旭川に移り住み光陽中で学んだ。

 中学卒業と同時に出羽海部屋に入門。五七年(昭和三十二年)一月初土俵、六四年一月に新入幕。六六年七月場所後に大関に昇進し、七〇年(昭和四十五年)一月場所で三度目の優勝を果たし、横綱に昇進した。

 横綱在位二十七場所。七四年七月場所後に引退するまで幕内優勝十回、通算成績は五百九十二勝二百九十四敗六十二休だった。

 化粧回しは、北の富士関の甥が経営している、ちゃんこ鍋の「北の富士本店櫻屋」(一ノ三)に展示していたものを借り受けた。大雪アリーナが地方巡業が行われる際に会場になる縁で展示が決まった。

 縦二・三㍍、横三・九㍍の展示ケースはアリーナを管理する旭川振興公社が提供した。三枚の化粧回しに加え、北の富士関を紹介する写真パネルも展示している。