旭川市との間で「災害時における協定」を結んでいる旭川浴場組合(熊谷清志組合長)が、このほど「災害時入浴券」を製作した=写真。

 熊谷組合長は「災害に遭った市民の避難所生活に、なくてはならないのがお風呂です。旭川は災害が少ないまちと言われていますが、いつ、災害が起こるか分かりません。ですから、協定を結んだ時から、入浴券の製作は急がなければと考えていました。予定より若干遅れましたが、これで万一の時でも、避難した市民がお風呂を利用していただける準備が整いました」と話す。

 市の担当部局との話し合いで、避難所生活を送る市民を対象に市がこの入浴券を配布し、持参すると無料で入浴が可能になる。このようなシステムを整えた浴場組合は、道内で旭川が初めてだという。

 同組合は災害入浴券を一万枚製作。半分を市の防災センターで、残り半分を組合で保管する。防災センターには十一日に届けることにしている。