「奇才・ダリ版画展」を開催中の道立旭川美術館(常磐公園内)で二十三日夜、「スペインワインの夕べ」が開かれた。

 スペイン出身でワイン好きのダリに、親しみを持ってもらおうという趣旨。夜の美術館を特別開放し、学芸員の及川昌樹さん(27)が展示の見どころを解説。ダリの作品中に頻繁に登場するモチーフなどをスライドを用いて解説した。

 旭川グランドホテルのソムリエ・小野寺雅昭さんがワインのうんちくを語った。この日提供されたワインは、ダリが好んだという赤ワイン「マルケス・デ・リスカル」などスペイン産のワイン五種類。「スペインワインは熟成年数の長いものが多く、丸みのある優しい味わいです。この機会にスペインワインにお親しみ下さい」と話した。

 テーブルにはピンチョス(つまみ)も並び、四十五人の参加者はワイン片手におしゃべりしたり、展示室で作品を鑑賞するなど夜の美術館を楽しんだ。

 同展は九月八日まで開催中。問い合せは同館(℡25―2577)。