高校生と大学生が車座になって進路の相談や悩み、体験を語り合う「カタリバ」授業が十四日、旭川藤女子高校(花咲六)で開かれた。
カタリバはNPO法人CAN(札幌)が主催する「動機付けキャリア学習プログラム」で、進路や高校生活の悩みを自分よりも少し年上の大学生と語り合うことで、将来について真剣に考えるきっかけを作ろうという試みだ。約五百人の大学生がボランティアで登録しており、この日は札幌を中心に大学生約三十人が参加した。
授業は受験を次年度に控える二年生八十四人を対象に行われた。一班約五人に一人の大学生が付いて車座になって座談会を行う。その後、六人の大学生が世界一周の体験談や持病が理由で登校拒否だった自分を救ってくれたエピソードなどを語った。
授業を終えた石森愛夢さん(16)は「何も目標を持てずに焦っていたけど、ゆっくり考えてみようと思った」、羽場百花さん(16)は「何でもやってみよう、挑戦してみよう、という前向きな気持ちになれました」と話した。
同校の西田武文進路指導部長は「大学生の真摯な姿に感銘を受けました。単なる指導プログラムでない、個々の学生の熱い思いが生徒たちの心に響いたのだと思います」と話していた。