道北の三つの振興局（上川・留萌・宗谷）が仕掛け人となって、製菓業とパッケージなどの会社でつくる「道北スイーツ倶楽部」が二十一日、上川合同庁舎（永山六ノ十九）で新商品の発表・試食会を開いた。
壺屋総本店、エチュード、まるきた（以上旭川）、あかがわ（上富良野）、麦菓堂（美瑛）、ルモンド（留萌）、小鹿（稚内）の製菓業七社が同種類の菓子をそれぞれ開発し、統一したブランド「道北スイーツ倶楽部」として販売しようというプロジェクト。一昨年にスタートした。道北の製菓業の振興と、小麦をはじめとした地域の産物をアピールするのがねらいだ。
新作は「七つ星ガレット」。道産の小麦・きたほなみを使用したソフトな生地に、小豆や剣淵産のカボチャ、国稀酒造（増毛）の酒粕など地域の素材を生かした七種類のガレット（円盤状の焼き菓子）だ。
発表会に集まった関係者ら約八十人は七種のガレットを試食し、感想をアンケートに書いた。試食後は参加者らが「甘さを控えても良いのでは」「それぞれのガレットに飲み物との組み合せの提案が欲しい」など意見を述べた。今後、アンケートの結果を元に三月九日の販売に向けて改良を行うという。
プロジェクト事務局長を務める壺屋総本店の村本定範社長（57）は「今回のガレットで第四弾となるので、商品開発の結束力や地場素材のＰＲへの想いが強くなっています。前回のパイがとても好評だったので、それを超える商品を目指しています」と話した。
「七つ星ガレット」の販売予定価格は箱入り（七個セット）千二百円、各一個が百五十円。三月九日（土）から、プロジェクト参加の各店で販売を始める予定だ。問い合わせは壺屋総本店のプロジェクト事務局（TEL61―１２３４）まで。
