旭工高建築科の生徒と東海大旭川キャンパスの学生が、五月から製作してきた旭北都商高校舎模型が完成し二十二日、統合された旭南高に贈呈された。縮尺二百分の一の模型は、細部にわたって精巧に作られている。

 今年三月に閉校した旭北都商高の同窓会から依頼を受けた旭工高が、東海大の学生の協力を得て、有志が集まって製作した。昨年も、旧旭川駅舎を製作している。

 旭北都商高の図面をコピーし、現場に出向いて細かい部分を写真に撮り、五月から製作を始めた。

 素材はスチレンボードを使用し、旭工生七人が建物部分を作り、東海大の学生四人がアドバイスや手直し、仕上げを担当した。

 旭工高の佐藤大さん(17)は「建物より、敷地の傾斜を一つひとつ付けていく作業が大変でした。良い思い出になりました」と笑顔。旭工高OBでも ある東海大二年生の岩田和大さん(20)は「昨年の駅舎模型の時もお手伝いをしました。年内完成を目指していたので間に合って良かったです」と話してい た。