市内在住のイラストレーター・こしたみさえさん(47)が自費出版した絵本「ふわふわぽー ふわふわプカリ」の原画展が舞ふれんど(末広五ノ一)で開かれている。

 八七年(昭和六十二年)のニッサン童話・絵本グランプリの入賞作品。長く出版に至らなかったが、自身初となる今個展の開催を視野に入れて昨年、自費出版した。

 絵本の主人公は、ふわふわと浮かんでいるだけで何も出来ないネコ。馬鹿にされて泣いているネコを、黄色いチョウがユニークな方法でなぐさめるストーリーだ。

 東日本大震災の後、こども冨貴堂を通じてこの絵本を六冊、被災地の子どもたちに送った。こしたさんは「辛いことがあって人々の心が病んでいる今、勇気をあたえる原画展になれば」と話している。

 今展では、出版を予定している次作「ちーちーちー」の原画も展示する。クマと鳥との奇妙な物語を描いた。「ふわふわぽー…」は鉛筆によるモノクロ作品、「ちーちーちー」はガッシュとロトリングの組み合わせによるカラー作品だ。あわせて三十点ほどを展示する。

 二十七日(日)まで。午前十時~午後九時(最終日午後三時まで)。問い合わせは舞ふれんど(℡54―0404)へ。