旭教大の教員養成課程三年生伊藤螢さん(20)が、東北、関東を中心に放射能防御プロジェクトを立ち上げ、各地の土壌調査活動や健康被害の状況を取材する木下黄太さんの講演会を企画した。講演会は十一月十日(木)午後六時半から、勤労者福祉会館で開かれる。

 「三月十一日の地震で原発事故が起き、私の見ていたはずの世界は変わってしまいました。なぜ色々な人が原発に反対をしたり、推進したりしているの か。漠然としていて分かりませんでした。原発や環境問題に取り組む両親の話や、図書館、ネット、講演会で自分なりに勉強をしていた中で出会ったのが木下黄 太さんのブログでした。日々各地の土壌調査や健康被害の状況を知る木下さんからは、公からの情報しか得ていない参加者は『衝撃的な現実を突きつけられる』 ことになるのではないかと思っています」と伊藤さんは話す。

 講演会の企画はもちろん、講師を招くことからすべてが初めてだった伊藤さん。せっかく北海道に来るのだから沢山の人に聞いてもらいたいと、インターネットを使いフェイスブックから協力者を募り、釧路、帯広、札幌での講演会開催も決まった。

 チケットは一般千円。大学生、障がい者五百円、高校生以下無料。取り扱いは、珈屋Lamp(末広東一ノ一・℡53―0848)、こども冨貴堂(七 条買物公園・℡25―3169)、きっちんらいる(鷹栖町十六線八・℡87―5046)。問い合わせは同発信局(080―6088―5988)、メール (fanciful555@yahoo.co.jp)へ。

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 十一月九日(水)から二十三日まで、まちなか交流館一階(四条買物公園・中川ビル)で「耳をすませて」さよなら原発ポスター展が開催されます。伊藤さん自身が撮影した写真に、メッセージを添えたポスターや子どもをもつ母親の手描きのポスターなど八点を展示する予定です。