東日本大震災で被災した子どもたちに本を届けようと、市内の主婦らでつくる「子どもの本プロジェクト」のメンバーが、家庭で眠っている絵本や子ども向けの本の提供を呼びかけている。
代表の五十嵐憲子さんは、「子どもたちのために何か出来ないかと考えていたところ、岩手県盛岡市のグループが全国から絵本を集め、現地の避難所などに届ける活動を始めたのを知って、私たちも参加することにしたんです。辛い日々を過ごしている子どもたちが、本を手にして少しでも笑顔を取り戻してくれれば」と話す。
同会は、児童文学者や絵本作家の講演会、ワークショップを企画する活動を続けており、今回も趣旨に賛同した旭川在住の絵本作家、あべ弘士さんや堀川真さんが、自作の絵本などを寄贈してくれたという。
すでに六百五十冊の本が集まり、間もなく九個に箱詰めして第一弾を発送する予定だ。「中には、子どもの本がないから、お金を寄付したいと申し出てくれる方もいます。送料として使わせていただきますので寄付も大歓迎です。本がまとまるたびに、第二弾、第三弾と発送を続けます」と五十嵐さん。
寄贈する本は、児童書専門店の「こども冨貴堂」(七条買物公園℡25―3169)が窓口になって集めている。問い合わせも同店へ。