大谷さくら幼稚園(宮下二)で四日、母親たちによる人形劇が上演され、園児や保護者が観劇を楽しんだ=写真。

 同園の澤田秀丸園長(76)は学生時代から人形劇に取り組んでいるベテラン。これまでも本州各地の幼稚園で保護者と子どもによる劇団を結成し、上演してきた。

 今回保護者に人形劇団への参加を呼びかけたところ、母親たち十人が集まった。昨年秋から週に一~二度集まって手作りで人形や舞台を作り、準備と練習を重ねてきた。

 上演作は「金色の鹿」で、もともとは仏教経典の中の物語。澤田園長が人形劇用の脚本に仕立て上げた。園児たちは三十分ほどの人形劇を楽しみながら、約束を守ること、嘘をつかないことの大切さを感じていた様子だった。

 金色の鹿の人形を動かした村椿理絵さん(35)は「すべてを手作りするのは大変でしたが、新鮮な経験が出来てよかった」。また鹿の声を担当した稲場幸恵さん(34)は「和気あいあいの雰囲気で準備を進めることが出来て楽しかった。物語の登場人物に対して、こちらの人数が少なかったので少し苦労しました」と話していた。