旭山にほど近い田園地帯、東桜岡。その地で営む農場パラダイスファームの「ゴロンタトマトジュース」が美味しい。
無塩で、一滴の水も加えていない、完全なトマト一〇〇%のジュースだ。赤々として濃厚な見た目に反して、飲み口はサラリ。後味に全く“えぐみ”を感じさせない。ここまで爽快なトマトジュースには初めて出合った。「これまでトマトジュースが苦手だった人にも『これなら美味しい』と褒めて頂いています」と話すのは、パラダイスファームを経営する大井健太郎さん(36)・タカエさん(35)夫妻。
使用するトマトは無農薬で育てている。二品種のトマトをミックスしており、その一つ「シンディスウィート」が甘味と酸味を併せ持っているため、メリハリのある味に仕上がっている。「ジュースにすると素材の味がそのまま出るので、美味しいトマトを使うのが基本です」(健太郎さん)。畑と加工場は敷地内に隣接している。そのためトマトが真っ赤に熟してから収穫し、その日のうちにギュッと搾って瓶詰めするという、理想的な方法でジュースにしている。
「ゴロンタ」の名称は、知り合いの農業者がこの農場の土について「ひどいゴロンタだ」と苦笑したことに由来する。粘土質の土壌は一般的には農業に不向きとされるが、トマト栽培においては根が下に張り過ぎず水分が抑えられ、また肥料も逃げないため、甘味のある美味しいトマトが育つそうだ。
ゴロンタトマトジュースは生産元のパラダイスファーム(東旭川町東桜岡五〇―一TEL36―5458)で購入できる。一リットル入り九百四十五円。ネット通販( http://goronta.net )では六本一セットのみ取り扱っており、五千六百七十円プラス送料。問い合わせはパラダイスファームへ。