旭川方面本部運転免許課監修の『安全運転の心』が発刊された。同課と北海道指定自動車教習所協会旭川支部で、平成十九年度中に旭川運転免許試験場などで実施した「運転免許取消処分者講習」の受講者百二十四人が書いた感想文の中から、十編を選定し、同意を得て手記として編集・発刊したもの。
この中で(1)スピードの出し過ぎから正面衝突事故を起こし、無二の親友を亡くした二十代の男性(2)十四年前に起こしたひき逃げ事故から立ち直り、家族のために免許取得を決意した三十代の男性(3)交通ルールを軽視し半ば常習的に飲酒運転をしていた四十代の男性――など、重大事故や悪質違反の結果、取消処分となった十人の受講者が反省と苦悩を赤裸々に告白し、実体験を通した交通安全を訴えている。
同課ではこの小冊子を指定自動車教習所の新規運転免許取得者や初心運転者、若年ドライバーに配布するほか、関係機関や団体を通して多くのドライバーにも普及活用を図るとしている。