七月から八月にかけて旭川市内や近郊の町の釣り場や幼稚園などで車上狙いが相次いで発生している。旭川東署は警戒を強めると同時に、カバンや財布などの貴重品は絶対車内に放置しないよう注意を呼びかけている。
同署生活安全課によると、七月四日早朝、東光十三ノ三の東光川で釣りをしていた人の車の窓ガラスが割られ、竿などが盗まれた。その二日後には、忠別ダム(美瑛町字忠別)と忠別川(東川町東三号と東神楽町字志美比内の二カ所)で立て続けに、同じような車上狙い事件が発生している。さらに、七月十六日午前、美瑛町白金インフォメーションセンターの駐車場で三台が被害にあっている。
このほか、八月十三日、旭川市東六条の幼稚園で、車を路上に停めて子どもを迎えに行っているわずか十分ほどの間に、助手席の窓ガラスが割られ、現金やキャッシュカードなどが盗まれた。
時間帯は早朝から正午までが多く、手口はいずれも窓ガラスを割られるか、鍵を壊されている。
東署管内で発生した車上狙いは、今年に入ってすでに百四十一件(七月末現在)。昨年百十九件に対し二十二件増加している。
窓ガラスを割ったり鍵を壊す悪質な車上狙いが多発していることから、同署生活安全課では二十日までに約三百枚のチラシを市内の釣具店や幼稚園、公民館、デイサービスセンターなどに配布。「貴重品は車内の見えるところに置いたままにしないで、かならずドアロックを」と注意を呼びかけている。