img北海道コカ・コーラボトリングス(角野中原社長)は七日、旭川市と「魅力的な街づくりに関する基本協定」を締結した。観光情報を提供するほか、旭山動物園内に休憩施設を建設し、市に寄贈する。

同社は今年創立四十五周年の節目を迎える。昨年から市とまちづくりについて話し合いをした結果、協定締結となった。

観光情報については、電光掲示板付自動販売機に情報を流す。この自販機は災害の際に機内の飲料水を無償で提供するシステムにもなっているという。当面は市役所周辺に一基を設置し、その後拡大してゆく予定。

動物園に寄贈する休憩施設は百五十平方メートルほどの広さで、「オオカミの森」が完成する六月下旬に合わせてオープンする計画。

角野社長は「創立以来、旭山動物園とは長い付き合いになる。企業はこれから環境が大事なテーマとなる」と話し、旭山動物園への支援に意欲を見せた。

また、西川市長は「民間の活力と知恵を行政としても活用したい。そのことで再び、民間の活性化につながるという相乗効果もあるのでは」と双方にとってメリットがある協定になるよう期待を込めた。

同社は、北海道や各自治体などと災害時における協力協定を締結し、飲料水を無償で提供する自販機を設置しているが、街づくりに関する協定締結は旭川市が初めてになる。