八月に設立された旭川市日本・トルコ友好協会(山田英治会長)の初の例会が九月二十七日、九人が参加して旭川東高同窓会館で開かれた。
協会は親日国として知られるトルコとの友好親善を推進しようと、元同校の社会科教諭で、退職後トルコに滞在してトルコ語も学んだ山田会長(66)が中心になり、教員など約十人が集まって、八月二十九日に設立総会が開かれた。
トルコは国民の大半がイスラム教徒で中東色が濃いが、一方でEU(欧州連合)への加盟も申請中で、アジアとヨーロッパ双方の顔を持つ。好きな国について尋ねる世論調査を行うと、いつも日本が一位になるという親日国でもある。
会では今後の活動方針として、トルコ語教室やトルコ旅行、両国の青少年交流推進などが示され、了承された。
この後、山田会長が、イスラム教の宗教行事「ラマダン」(断食月)について解説。今年のラマダンは九月十三日から十月十一日まで。期間中は病人や妊婦などを除き、日の出から日没まで一切の飲食を慎むという。
山田会長は「ラマダン中は、経済活動が停滞します。市民の心もゆとりがなくなり、交通事故も増える。飲食店もほとんど閉まるので、ラマダン中に観光でトルコを訪れるのは避けた方がいいでしょう」と話し、参加者は興味深そうに聞き入っていた。
協会では会員を募集している。年会費二千円。問い合わせは山田会長(電話・FAX66-0289)へ。