多発している交通死亡事故に歯止めを掛けようと、市内の大型バイク愛好会「北海道鉄馬会」のメンバーたちが十八日、自慢のバイク約三十台を連ねて交通安全を呼び掛けながら、旭川から上川町までの国道三十九号をパレードした。
旭川東警察署と旭川方面本部交通課が主催し、自治体など関係機関の協力で実施したイベント。翌日の八月十九日が「バイクの日」であることから、前倒しして行われた。
北海道鉄馬会は、平成十二年(二〇〇〇年)に発足し、全道各地に会員は約百三十人。ボランティア活動の一環として、警察と協力しながら、交通安全運動に積極的に参加している。
旭川方面本部交通課のまとめによると、一月から六月までの上半期の管内の交通事故は、千百五十七件(前年比二百五十三件減)、負傷者は千四百四十七人(同三百三人減)で、いずれも減少している。しかし、死者は十六人で、前年の同じ時期に比べて三人増えている。
旭川東警察署で午前十時から行われた出発式の後、同会のメンバーたちは白バイに先導されながら、上川町までの約五十キロをパレード。終点の上川町栄町グラウンド駐車帯では、警察官の誘導で引き入れたライダーたちに、交通安全のスローガンを記した旗などを手渡しながら、スピードダウンを呼び掛けた。
同会の加藤忠義会長(67)は、「バイク事故は、車以上に運転者の身に危険が迫り、死につながる割合も高いんです。今のシーズンはバイクの通行量が多く、今回の私たちの活動が少しでも交通事故減少に役立てば幸いです」と話していた。