今月一日、クリスタル橋が開通した。全長百九十一㍍。昭和通と、忠別川を渡って神楽地区を結ぶ。もう一本、東日本大震災の直後の二〇一一年(平成二十三年)四月一日、永隆橋通から、同じ忠別川を越えて神楽地区に到る「氷点橋」が開通している。こちらの方が若干長く、全長二百三十二㍍。二年半ほどの間に相次いで完成した二つの橋の距離は、六丁目から九丁目の間だから、たった三百二十㍍ほどだ。
「二〇三五年には、人口が二十五万人を割ると予測される旭川の中心地区に、しかも至近の距離に、どうして二本もの橋を架けなければならないのか。きっと、交通事情という真っ当な理由の他に、何か表に出せない裏のわけがあるに違いない」と詮索する声や、「鉄道の高架化を実現するためには大きな道路を最低二本またがなくてはならない。そのために二つの橋をかける必要があったのさ」と、まことしやかに解説してくれる方もいた。いずれも、信じたくなるような話ではある。
ちょうどそんな折、小紙の占い欄を担当してくれている占術研究家、カメリア・マキさんとお会いした。テレビやラジオに出演し、著書も多数あって、政財界に信奉者が多いという方である。活動の拠点は東京だが、大変な旭川ファンで、市内にセカンドハウスを買って東京と行き来し、道新文化センターで講師も務める。また、旭川市内のビル建設に風水学の立場で設計段階から深く関わったとも聞く。こう書くと、「おいおい、工藤はいつから、神頼みや神がかりみたいな、非科学的な趣味に染まったんだ?」と非難の声が聞こえて来る気がしますが、聞こえないふりをして続ける。
カメリアさんは、「旭川というまちは、風水学的に考えられてつくられた。だから、このまちにはエネルギーがある。と言うか、あった。ところが、氷点橋とクリスタル橋を造ってしまったことで、そのせっかくのエネルギーが中心市街地を通り過ぎてしまう結果を招く」と言う。
ちょっと長くなるが、カメリアさんの説の概略を紹介すると。
(工藤 稔)
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