やっぱり、こんな程度だったのよね、日本の総理大臣のレベルというのは。民主党の党首選びも、「選挙しなきゃ目立たないから、勝負は決まっているんだけど、国民の手前、取り合えず複数の候補者を立てませう」の談合気分が見え見え。片や自民党では、突然、「腹が痛くて我慢できないから総理大臣やめます」と、政治家として極限の恥ずかしい辞め方をした方が、「美しい日本」を掲げて立候補するんだと。本人は胃腸が弱いくせに鉄面皮だから仕方ないにしても、推薦人に名を連ねる二十人の国会議員の方々、キャッチフレーズを「恥ずかしい日本」に変えるよう進言してはいかが。あぁ恥ずかしい枕は、ここまで。
前週、九月十一日号の一面の記事「旭川新駅ビルに2014年、イオン開店」の記事に、市の担当部署の職員から「大きさの認識が少し違っていると思いますが」と指摘された。見出しに「西武旭川店の2倍のスケール」とあり、「イオンの床面積は、現在の西武旭川店の約二倍になる巨大施設だ」と記事にあるが、比較する数字が間違っている、という指摘だった。
話を聞くと、確かに「西武の二倍」という表現は、適切ではない部分がある。JR北海道が発表した新駅につながるビルは、「二万八千平方㍍の敷地」に「十一階建て」の建物を建設し、一階から五階にイオンが入居、その商業施設としての床面積は「四万六千平方㍍」だとされる。
そこで、例えば西武旭川店の商業施設としての面積は、約四万九千四百平方㍍で、そのうち店舗面積は二万四千百平方㍍である。同じように、イトーヨーカドーの商業施設面積は約四万二千五百平方㍍、店舗面積は約一万五千三百平方㍍。イオン西店は、商業施設面積約八万五千五百平方㍍のうち店舗面積は約三万八千五百平方㍍。
付随する施設などがあるから一概には言えないが、おおよその割合から推計すれば、新駅ビルに出店するイオンモールの店舗面積は二万平方㍍前後と考えていいのではないか。「とすれば西武旭川店の二倍というのは、いささか過大な表現だと思うのだが…」というのが旭川市都市建築部駅周辺担当職員の意見である。
【訂正】西武旭川店の2倍のスケールという表現は不適切でした。訂正します。と、お詫びしつつ、それにしても西武旭川店と同規模のショッピングモールが駅と隣接する場所に出現するというのは緊急事態ではないのか。
(工藤 稔)
(全文は本紙または電子版でご覧ください。)
●電子版の購読は新聞オンライン.COMへ