1ノ7エンドレス17 1階・TEL85-7685
先月二十一日にオープンした「四季彩 葉月」さんにお邪魔しました。上品な和の店内、「いらっしゃいませ」と鈴木泰広店主(43)の紳士的な笑顔に落ち着きます。早速、お料理を拝見すると――。
「お造り盛り合わせ」(二千円から)を見て驚き。サンマは一匹まるごと、ぐるりうねるように高く積まれ、花のように盛り付けたミョウガ、デザートのように盛られたツブ…なんて芸術的で美しい一皿でしょう。もちろんネタは時期によって変わるため、来るたびに盛り付けを見るのも楽しみになりそうです。
続いては「青森シャモロック、色々部位の炭焼き」(千五百円)。こちらも白く横長の和食器に美しく並びます。高品質の地鶏「シャモロック」を炭焼きにして、部位ごとの味を楽しめます。
女性に人気なのが、「たたき海老のもろこし揚げ」(七百五十円)。エビのすり身を甘いトウモロコシで包み揚げた一品です。
鈴木さんは「店名の通り、四季を感じていただけるような食を提案しています」と話します。なんとメニューのほとんどは毎日変えているとのこと。野菜は農家を直接訪ねて買い付け、海鮮類も市場から毎日、新鮮な魚や珍しい貝などを仕入れているそうです。
旭川生まれの鈴木さんは十五歳で料理の道へ、市内の和食店で経験を積み、独立しました。
「ちょっと入りにくいかも知れませんが、高級店でも、気取る場所でもありません。気軽にお越し下さい」と鈴木さん。和食器の美しさに感激している記者に、「全て僕が買ってきたもので、凝り過ぎちゃって、このために働いてるんじゃないかと時々…」と笑います。ユニークながらも真面目に、細やかに、そんな姿勢を感じます。
日曜定休。午後五時から午前零時まで。
(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
店主の鈴木さん、爽やかでステキ…いやいや、お料理が本当に美しいんです。一品一品、出てくるだけで感激します。
繊細で、そこまでしなくてもというところまできちっと手をかけています。鈴木さんの生真面目な性格に、センスが加わるから、あんなにおいしく素敵な一品が誕生するんでしょうね。
メニューから選ぶのもいいし、おまかせでもいいし。とにかく、次はどんな料理がどんな風に出て来るのか、ワクワク、ドキドキしてしまいます。次はうんとお腹すかせて行きます!