神楽4ノ4・TEL61-0728
お正月にたくさん食べていても、やっぱりいつでも食べたいのがお寿司。ランチに神楽の「みな月」さんにお邪魔しました。
暖簾(のれん)をくぐると「いらっしゃいませ~」と元気な声と、楽しそうに会話する常連さん。とても温かな雰囲気です。
ランチタイムは「日替わり定食」(八百五十円)や刺身にとろろをかけた「みな月丼」(八百円)、「寿司ランチ」(千五十円)とお手頃な値段です。夜のメニューも「並生寿し」が千円からのほか、天ぷらやフライの定食など、気軽に入ることができますよ。
「食べていきな~」と、明るく気さくな店主の安念衛彦(もりひこ)さん(68)。ではお言葉に甘えて、「寿司ランチ」をいただきます。
とろ~っととろける本マグロ、ざくっの食感がたまらないホッキ貝、ジワーッと優しい甘さの甘エビ。これは間違いなく新鮮です。お味噌汁もエビの頭が入っていて、おダシのうまみが冷えた体にしみます。
今年で創業四十三年。安念さんは十五歳から旭川の老舗料亭「花月」などで十年間修業、二十五歳でこのお店を開き、奥さんの久美子さんと二人三脚でやってきました。
「真面目にやってきたら、経ってたねえ」と安念さん。久美子さんは「始めたころは、『若造が寿司屋なんて』ってずいぶん大変でしたよ。とりあえず五年、と思っていたら、もう四十三年ですよ、ホホホ」。こんなお二人の人柄や、愉快な会話も、「まちのお寿司屋さん」として支持され続けている何よりの魅力ですね――。
月曜定休。営業時間はランチは月曜から土曜の午前十一時半から午後二時まで。夜は午後五時から十時まで。(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
今年も張り切っておいしいお店を紹介します。よろしくお願いします。
久しぶりに訪れた「みな月」さん。ここがいいのは、まず雰囲気。温かく、ご夫婦の息もピッタリ。一人で行ってもカウンターに座れば寂しくなんてありません。
肝心のお寿司は、「わぁ綺麗!」。見ただけでおいしさが伝わります。ホタテを食べるとサクサクと鮮度抜群、すぐにレベルがわかりました。
ランチも行きたいし、フライも天ぷらも食べたいし、「みな月丼」も気になる…。ぜひ行ってみて下さい。