家具メーカーなど十社が加盟する「協同組合旭川木工センター」(永山北四ノ六)の新しいイメージキャラクターが「モックン・モッチャン」に決まった。
同センターではこれまで、のぼりや旗にイメージキャラクターをあしらい、家具・木工のイベント「モクモクフェスタ」で掲げるなどしてきた。旧キャラクターがかなりの年数を経過したためデザインを更新しようと、組合加盟社の従業員とその家族を対象にデザインを募集。八十七点の応募があった。
四月二十二日に審査会が行われ、十五人の委員による投票の結果、家具・インテリアのメーカー、コサインの社員、福田尚代さん(38)のデザインが採用された。
福田さんはかつて広告代理店で九年間制作を担当。家具作りを学びたいと一念発起し、道立旭川高等技術専門学院に入学して二年間勉強。卒業後にコサインに入社して四年目になる。現在は広報を担当し、販促物の制作やインテリア雑誌の取材に対応している。
福田さんは、普段の業務ではイラストも描かないし、コンテストに応募したのも初めてだという。今回のデザインについて「木の断面を顔にすることだけ最初から決めていた」と言う。ほっぺたに赤い丸を配した理由について「全国各地のキャラクターの中で、顔の中に“丸”があるキャラクターの人気が高いから」と話す言葉に広告代理店での制作経験が垣間見える。男児と女児を組み合わせたデザインについては「口はこう、身体はこうと試行錯誤するうちに、色々なバリエーションができ、一つに決めかねてペアという形に落ち着きました」と説明する。
同センターでは、七月五、六日にセンター周辺を会場に開く第二十七回モクモクフェスタの告知から、新キャラクターを使用する。福田さんは「モクモクフェスタには家族連れのお客様が多く来場しますから、モックン・モッチャンには子どもたちにも大人にも親しまれるキャラクターに育ってほしいです」と笑顔だ。