はじめてのパリ、もうひとつの人生に出逢う――。映画「クロワッサンで朝食を」(フランス・エストニア・ベルギー合作、二〇一二年、九十五分)の上映会が二十三日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行なわれます。旭川映画村(多田裕哉代表)の自主上映企画です。
エストニアで母を看取ったばかりのアンヌに、パリで家政婦の仕事が舞い込む。憧れのパリへ旅立つ彼女だったが、待ち受けていたのは高級アパルトマンに暮らす気難しい老婦人、フリーダだった。手違いでやって来たアンヌを冷たく追い返そうとするフリーダだったが…。
イルマル・ラーグ監督の母の実話を元に、単館系フランス映画としては記録的な興行収入を記録した感動作です。裕福だが孤独な老婦人・フリーダを演じるのは、フランス映画会の名女優、ジャンヌ・モロー。かつてフランソワ・トリュフォーやルイ・マルなど名監督たちと一時代を築いた彼女が、八十五歳で主演した作品です。憧れの都・パリの街並みや暮らし、優雅なファッションも見どころ。
上映は、①午前十時半から②午後一時から③午後三時からの三回。
前売りチケットは千二百円(当日千五百円)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂、玉光堂のほか、あさひかわ新聞でも扱っています。
問い合わせは旭川映画村(℡23―3623)へ。