鹿児島県南さつま市(旧加世田市)の「吹上浜砂の祭典」と「旭川冬まつり」のそれぞれの実行委員会が七日、姉妹提携し、両市の市長が出席して旭川市役所で調印式が行われた。
南さつま市には、日本三大砂丘の一つに数えられる吹上浜があり、一九八七年(昭和六十二年)から砂像を制作する砂の祭典が行われている。八九年に制作された高さ一七・一二メートルの「イノシュヴァンシュタイン城」はギネスに登録されたことがある。また、九四年に旭川冬まつりで制作された高さ約三〇メートル、幅七六メートル、奥行三〇メートルの城も世界最大の雪像としてギネスに掲載されている。
一九九七年(平成九年)に、航空会社が発行する機内誌に掲載された旭川冬まつりの記事を見た砂の祭典の実行委員会の役員から「雪像制作を行いたい」と連絡があったことから交流がスタート。以来、旭川から菅原前市長が砂像制作に出向くなど、相互交流が続けられている。
実行委同士の姉妹提携調印式には、吹上浜砂の祭典実行委から会長の川野信男・南さつま市長、旭川冬まつり実行委からは会長の西川市長が出席。それぞれ盟約書に署名をして交換した。
西川市長は「今後の交流を通じて、文化・経済にも波及して行けば」と期待を寄せると、川野市長は「南国の南さつま市の市民にとっては、雪は珍しい。北と南の交流で、長い付き合いができれば」と話した。