障がいなどで図書館を訪れるのが困難な人に図書を宅配するボランティアグループ「カンガルー」に道から上川管内教育実践表彰が贈られ、二月二十七日、中央図書館で伝達式が行われた。
同グループの設立は一九九七年(平成九年)で、今年度で十五周年を迎えた。利用者が貸し出しを希望した書籍を毎週水曜日に宅配・回収する。ガソリン代などの経費も会員が負担している。年間で延べ千人が利用し、貸出点数は約八千点にのぼる。
代表で元教員の野崎徹さん(74)に活動の苦労を聞くと、「苦労というのはありません。利用者の方がありがとうと言って下さるのが喜びです」とにこやかに話した。
現在、同団体の会員数は二十六人で、減少傾向にある。中央図書館の担当者は「利用希望者に待機をお願いしなくてはならない寸前のところ。一人でも多くの方の参加を」と呼びかけている。問い合わせは中央図書館(TEL22―4174)へ。