「歯ぎしりしながらサンル川の近未来を憂う」(九月二十八号)、「難癖ではなく、北海道新聞の『社説』に少々異議があります」(十月二日号)と二週続けて書いた、下川町のサンル川で計画されているダムについて、読者からメールやハガキをいただいた。その中の一通のメールのサワリを紹介する。創刊の時からの読者でいらっしゃるとのこと。女性。推察するに、同世代かな。

 「編集長が音威子府村の筬島小学校に通っていたと知り、何だかうれしくなってメールしました。私は隣の中川町佐久で生まれ、高校まで過ごしました。今でも母と兄が住んでいて年に何回か帰ります」

 「直言の中にあった通り、私が子どもの頃の天塩川の水は、本当にきれいでした。私も兄たちに連れられて天塩川で泳いだり、水遊びをした思い出があります」

 「本当にカラス貝がたくさんありましたよね。美味しくないと言って、誰も食べませんでしたけど。あの貝が、本当はカワシンジュ貝という名で、サクラマスがいなければ世代交代できないと知ったのは、確かあさひかわ新聞の記事でだったと思います。編集長が『びっしり敷き詰めたように立って口を開けていた』と書いていたように、あれだけたくさんいた貝が絶滅危惧種だなんてびっくりしました」(工藤 稔)

(工藤 稔)

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