旭川大学短期大学部生活学科の学生百人が一、二日の両日、永山の農家で田植えをした。
取材に訪れた二日は快晴に恵まれ、絶好の田植え日和。生活学科食物専攻科の四つのゼミに属する四十八人が山川農園(永山町二十五)の約七畝(七㌃)の水田に「ななつぼし」の苗を植えた。
学生たちの田植えは、豊島琴恵教授が親しくしている同農園の山川八重子さんに依頼したのが始まり。豊島教授は「食物の勉強をする学生たちに、主食である米作りの実体験をして欲しかった」とその動機を話す。今年で十二回目を迎えた。
田植えは初めてという学生も多く、作業の前に山川さんから「転ばないように、足を交互にした姿勢にすること。苗は三本の指で持ち、土の中にしっかりと植えること。植えた後は苗の前の土を寄せるようにすること」などの注意を受けた。
裸足で田んぼに足を踏み入れると「キャー」と歓声が一斉にあがったものの、ゼミの先生らが張る紐に沿って植えが始まり、三十分ほどで作業を終えた。
一年生の富所莉菜さん(18)は「腰が痛くなったけど、貴重な経験になりました」と笑顔で話した。学生たちは、秋に稲刈りもおこなうことになっている。