東海大学旭川キャンパスの2年生、千葉将壽(まさとし)さん(20)が製作した家具の個展がフィール旭川(一条買物公園)の六階展示スペースで開催中だ。

 千葉さんはおといねっぷ美術工芸高校で家具作りに目覚め、現在は同大くらしデザイン学科で学びながら展示会に向けた作品作りに取り組んでいる。これまで12回ほどの展示会に出展しているほか、09年(平成21年)に行なわれた第84回道展では新人賞を受賞している。

 高校在学中に製作した棚や机を含め八点を展示。最新作の「僕(ぼく)ん家」=写真=は、同大にあったドノロキの倒木を大胆に取り込み、扉部分には蝶番を使用せず、神棚や神社の拝殿に使用される技法を使うなど、伝統的な技術と若々しい斬新な発想を組み合わせた作品だ。

 「家具のまちと呼ばれる旭川ですが、若手の家具職人が不足しています。若い人にもっと家具作りの楽しさを知ってもらえたり、僕のような若い者でも家具作りに興味を持っている事を大人の方々に知ってもらえたら嬉しいです」と千葉さんは話す。

 15日(木)まで。開館時間は午前10時から午後7時半。問い合わせは千葉さん(090―9519―3929)まで。