「高橋三加子展」が、ギャラリーシーズ(久木佐知子代表、旭町二ノ三)で開かれている。同ギャラリーでは、十四年ぶりの個展となる。

 高橋三加子さんは詩人・小熊秀雄の親友だった画家・高橋北修の次女。父である北修の色彩感覚を受け継ぎながらも、中間色を多用した繊細で憂いのある中性的な人物表現を得意とし、具象画の登竜門とされる「安井賞」展で、賞候補に二度ノミネートされた。一九九四年には道立旭川美術館で個展を開催するなど、地元を代表する実力派の女流作家として知られる。旭川の総合文芸同人誌「PETANU(ぺたぬぅ)」に、毎号表紙絵を描いていることでもおなじみ。

 出展作品は最新作の「夏のおわりに」ほか、ほとんどが新作で、百三十号(百九十四×百六十二㌢)の大作を含めた十八点を見ることができる。

 初日の六日に開かれたオープニングパーティーには多くの人が訪れ、作品を鑑賞しつつ、高橋さんを囲んで楽しいひとときを過ごした。

 会期は十八日(月)まで。午前十一時から午後六時(火曜日休廊)。入場無料。問い合わせは、同画廊(TEL 53―8886)へ。(岡本成史)