元気な七十六歳の女性三人組が古い和服の生地を利用した「モダンあんどん」を考案し、十一月二十三日(土)、二十四日(日)の両日、市民活動交流センター CoCoDe(ココデ・宮前一ノ三)で「あんどんのあかり展」を開く。
高井京子さん、中島美和子さん、高橋純子さんの三人は小学校からの同級生、おまけに高井さんのダンナも同級生だそうな。ずっと仲良しで、最近は頻度が少なくなったが、一緒にお酒を飲むことも多かった。
モダンあんどんの考案のきっかけは、“タンスの肥やし”になっている和服の多さが気になったこと。コロナ禍で和服を着て出かける機会が激減した時期でもあった。この着ない和服を使って、何かできないか。きれいな柄(がら)を活かして、行燈(あんどん)に仕立てたら、どうだろう。そんな流れで、「モダンあんどん」のイメージが固まった。
アイデアを知り合いの家具メーカー、ワカサの担当者に伝えて、行燈木枠を考案してもらった。組み立て式で、和紙を張る木枠の部分に和服の生地を張ったプラ板を使い、簡単に取り外しができるようにして、いろいろな生地を用意して、様々な灯りを楽しめるというスタイル。二十㍗のLED電球を使う。絽(ろ)や友禅の生地を透かして、淡い灯りが着物のの柄を浮き上がらせる、という趣向だ。
高井さんは、「着ない和服を持っている人から注文を受けることも考えています。それと、海外からの観光客にウケないかな」と話す。
展示会には、十基ほどの「モダンあんどん」と、三人が制作した様々な着物の生地を張ったプラ板を出品する。二十三日は午後四時から、同七時。二十四日は午前十時から、午後五時まで。問い合わせは高井さん(TEL 64―6415)へ。