旭川信用金庫(武田智明理事長)が主催する「旭川しんきんカレンダー絵画募集展」の受賞者が決まり、八月二十九日、同金庫本店で表彰式が行われた。
同展は今年で十五回目。大賞に選ばれた作品は、二〇二五年の同金庫のカレンダーに採用される。
今回は、四十三人五十六点の応募作品の中から、唐澤和子さん(61)の『鏡池のほとり』が大賞に選出された。「描かれている木は現実のものではなく、作者自身で作り上げたもの。作者が一本一本の木と語り合いながら描き上げたのではないかと感じさせられる」「絵全体で見ると幻想的な作品に仕上がっているが、そこに一人の人物を配したことで、画面の中に現実味を与えている。水面の揺らめきや造形された山の風景なども相まって、叙情性が高い作品になっている」と、審査員から評価された。
唐澤さんは「過去二回出品した時はともに選外だったので、今回の結果に大変驚きました。作品は、春の早朝のすがすがしい空気感を描きたいと思い描きました。絵画教室の先生と仲間に感謝したい。そして、これからも絵を描くことを楽しみたいです」と受賞を喜んだ。
そのほかの受賞者は次のとおり。
▽準大賞 菊池潤子『美瑛丘陵夏の風景』▽奨励賞 安西仁『秋の空』、太田忠『ノームの散歩道』▽新人賞 南常美『白金不動の滝』(敬称略)(東寛樹)