JR北海道旭川支社(宮下通五)と三浦綾子記念文学館(神楽七ノ八)が連携協定を締結し、十一日、締結式が行われた。

 協定は三浦綾子の小説『塩狩峠』の舞台、JR宗谷本線塩狩駅のある和寒町の呼びかけで実現したもの。同駅を所管するJR北海道旭川支社と、『塩狩峠』の著作権等を有する三浦綾子記念文学館が、地域活性化と相互発展を図るためとして、協定を締結した。協定によって、同駅が今年で開駅から百周年を迎えるのにあわせた記念入場券の販売など、三浦作品に結びつきのある鉄道関連のイベントなどが行われる。

 記念入場券は、今月二十六日(金)からJR永山駅と同士別駅で販売されており、期間は来年三月末日まで(五枚セット、台紙付きで千円)。永山駅販売分と士別駅販売分で、異なるデザインを採用した。券を提示することで、三浦綾子の旧宅を復元した、『塩狩峠』の資料などを展示する塩狩峠記念館の入場が無料になるほか、同記念館を含む指定場所で記念グッズ(不織布バッグとクリアファイル)がプレゼントされる。

 JR北海道旭川支社と三浦綾子記念文学館は、「この機会にぜひ、『塩狩峠』の舞台となった宗谷本線塩狩駅へお越しください」と呼びかけている。(岡本成史)