鷹栖町13線16号・TEL87―4229
ドライブにいい季節になりました。今日はシカ肉料理で有名な鷹栖の「山恵」さんにお邪魔しました。
ケロコさんと弊社から車を走らせること約三十分。自然に囲まれたロケーションの中に、温もりのある木造りの建物があります。この日はあいにくの雨でしたが、普段は併設されたドッグランやドッグカフェで遊ぶワンちゃんの姿も見ることができますよ。
さてメニューは、鹿肉を使ったステーキやハンバーグ、パスタにカレー…と何でもあります。
「シカ肉は臭くて苦手、という方も多いかと思います。でも、きちんと猟をして、しっかり下処理を行なったらおいしくなるんですよ」と店長の荒田恵里さん(38)。早速、食べて確かめてみましょう――。
まずは「エゾ鹿モモ肉のソテー」(千八十円)。綺麗な見た目もさることながら、シカモモ肉のおいしいこと。脂身が少なくしっかりした肉は、牛タンに近い食感です。味も香りも、臭みはなく、独特のうまみを感じるおいしさ。
続いては、「荒挽き鹿肉のラグーソースパスタ」(八百六十四円)。一口で「おいしい!」とケロコさん共にビックリ。やわらかな挽肉、うまみを詰め込んだ味わい深いソースに、太めでもちもちのパスタ。やみつきになる味に、ちょっとしか食べないと言っていたケロコさんも沢山食べて…ごちそうさまでした。
こちらのシカ肉は、脂肪を蓄えている冬季に、プロのハンターが仕留め、すぐに下処理をしているからこんなに美味しいのだそうです。猟の時に、追いかけて走らせてしまうだけで臭みが出るほど、繊細な食材なのだそうです。
「ただ、頭数も限られていますし、身体も小さい。それでも『おいしい鹿肉を安く』というのがお店のモットーなんです」。「鹿肉はちょっと…」という人にこそ、ぜひ、行って欲しいですね――。
火曜定休。レストランは午前十一時から午後六時。ドッグランは午前十時から午後六時まで。店内では、鹿肉でつくったドッグフードなども販売しています。(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
ずっと昔、猟を趣味にしていた上司がいて、遊びに行くと鹿肉のステーキをごちそうしてくれた。何でも食べられる私だが、あまりの臭さに一口しか食べられず、以来、鹿肉はダメだった。
ところが今回、山恵さんで食べることに。食べるフリでもしよう、と思っていたら…ん? おいしい! 牛肉なんじゃないかと確かめても、鹿肉。いくら食べても臭みを感じない。
「ラグーソースパスタ」のおいしいこと。これが一番好き。これからは鹿肉好きのケロコで行こう、このお店だけではね。