「第三十四回けんぶち絵本の里大賞」の開票が一日に行われ、大賞とそのほかの受賞作品が決定した。

 対象は二〇二三年四月一日から二四年三月三十一日中に日本国内で出版された絵本すべて。今年は、去年よりも多い二百六十三点の応募があった。

 選考は、八月一日から九月三十日までの二カ月間、剣淵町絵本の館(緑町十五ノ三)の来館者の投票で行われた。投票総数一万三百五十七票の開票の結果、大賞には『もったいないばあさんのおばあちゃん』作・絵/真珠まりこ(講談社)が選ばれた。

 作品は、人気シリーズの最新作。田んぼでおコメ作りをしていた、おばあちゃんから感謝すること、生き物たちへの思いやり、命の繋がり、敬うことなど、大事なことを学んだもったいないばあさん。「だいじなことは みんな おばあちゃんから おそわった。つたえないのは もったいない」と昔から大切にされてきた考え方などを伝える一冊。

 そのほかの入賞作品は以下のとおり。

 ▼びばからす賞 『おまえうまそうだな さよならウマソウ』作・絵/宮西達也(ポプラ社)、『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』選者/鹿島和夫・画家/ヨシタケシンスケ(理論社)

 ▼アルパカ賞 『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』文/とりごえこうじ・絵/山田花菜(世界文化社)(作田穂菜美)