ドイツ人の画家・小野寺マリレさんの個展「心象風景」が十四日(土)から、プラタナスプレイスかぐら蔵(神楽岡八ノ一)で開かれます。北海道アーツ&クリエイション(横井昴也代表)の主催。

 小野寺さんは一九四三年、ストラスブール(当時ドイツ)生まれ。ミュンヘン大学で建築を学んだ後、移住した日本で二十八年間過ごしました。七一年、ウィーン応用美術大学でフランドル画法を学び、ウィーン幻想派の画家ヴォルフガング・フッター教授の下で博士号を取得。世界的な幻想派の画家として、ドイツ、オーストリア、日本、タイなどの国々で展覧会や個展を開催し、現在は、白老町のアトリエを拠点に活動しています。

 今展では、西洋の古典的なテンペラ画の技術と、現代の画材を組み合わせた、独特の色合いと質感で描かれた小野寺さんの作品約二十五点が会場に並びます。

 横井さんは「彼女の心の中の風景をファンタジーで表現した作品は、観る人に不思議な温かい印象を与えます」と、来場を呼びかけています。

 会期は二十九日(日)まで。入場無料。開場時間は午前十時~午後五時。火・水曜日定休。

 問い合わせは、北海道アーツ&クリエイション(TEL 070―4281―1801、メール info@kawabatahac.jp)へ。(東寛樹)